【映画感想】フライ!の主人公は誰か

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観ました

イルミネーションの映画では久しぶりに新規のキャラで話を描き下ろしたなあって思いました。

感想

一度も渡りをしたことのないマガモの家族がジャマイカに行くという話で平たく言うと気軽な気持ちで見られるロードムービーでした。あまり伏線や実はこうでしたみたいな因果関係が無いのでそういうのを気にせずに鳥の目線でのロードムービーや道中のハプニングを楽しむエンタメ映画としてはいいのかなと思いました。

ストーリー

保守的な父親が冒険に出ることは危険だと子供に強く教える一方で息子のダックスを中心に渡り鳥との接触をきっかけに外の世界を知りたがり、ひょんなことから家族全員でジャマイカを目指すストーリー。

雲の上ではしゃいだり、都会の鳥と交流しては人間の脅威に曝されながらも道中でであった鳥とともに家族で再びジャマイカに向かうが都会で会った人間のシェフに両親や価値のアヒル共々が捕まり息子のダックスが救い、家族全員でジャマイカにたどり着くという話。

ストーリー的には起承転結がハッキリしていてごくスタンダードなストーリーで破綻していない印象でした。

個人的に気になったのは序盤の語りを保守的な父親がやり、冒険に行きたい好奇心を母親、息子、娘が掻き立てる一方で後半になるにつれ誰の心情を中心に観るべきなのかという部分が曖昧になったなというのが悪い意味で印象的だったなと。

後半、人間のシェフに両親共々が捕まり、兄のダックスと妹のグウェン以外に救える人がいないという状況下ではダックスが主人公なのかと思いますがそう思わせるための語りや心情の描写が薄いなと思ってしまった。個人的には序盤に保守的な父親のせいで外の世界を見れないといった部分と一方で旅のリスクと学びがあるといいのかなと思ったけどそのあたりは軽く流されたなーと思った。

父親が保守的な理由も明らかにならず、序盤の阻害要因というだけで終わってしまったのはもったいないと思いましたがそのあたりはあまり深く考える必要はないのかなと。

わかりやすい起承転結の中でところどころ無理のある展開、あまり開示されない心情がありますが、重い気持ちで見る必要のないところがイルミネーションの良さなのかのと思います。

演出とか

あくまでも鳥目線でのロードムービーですので、トイ・ストーリーのような、鳥の頭身から観たときのカメラ目線が個人的に新鮮で一緒に同行しているかのような雰囲気を味わえました。
雲の上を飛行したり、霧の向こうにある点滅した光が大都会の光だったり、鳥目線で見たときの公園の中や、人々が行き交う雑踏の中などは従来の3DCGアニメーションにある手法ですがイルミネーションならではなコメディタッチな感じで楽しめたのかなと。

序盤で父親が子どもたちに聞かせるときに流れるアニメーションが2Dタッチがアニメーションだったのが個人的に高評価したい。

BGMとか

BGMについてはヒックとドラゴンの楽曲を手掛けたジョン・パウエルが手掛けていたのが個人的に一番おどろきだったのと、カモの一家たちが雲の上に到達して感動しては遊ぶシーンで流れるBGMについてはカモの一家たちが体感する感動を増幅させるようなメロディが流れてくるのが個人的に一番映画で感動したところだったなって。
初めて見たときの景色に触れたときの感動を思い出させてくれるような、感情の原点を思い起こさせてくれるようなメロディが挟み込まれたなと思った。


今の時代はSpotifyで曲のシェアもできるからスゴイネ。。。

その他

個人的な印象としては、アメリカでの興行成績もありそうですが、続編があるのかなというと厳しいのかなという印象。
そういう意味では今の販促のポップが出ているのは本当に貴重な時期であるなと思っています。
みんな映画のポップを撮っておこう

上述でボロクソ言っているようなところはありますが、上映されている映画については一期一会で、映画館の雰囲気も合わせての一種の体験なので色々思うところはあるかもしれないが、観てほしいなっていうのはあります。

おまけ

「ダンおじさんの翼の形にそってデザインされたポップがあった時代があったんじゃぞ」

「おじいちゃんまたダンおじさんのポップの話してるー!!」

おわり