【感想】クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者を観た

Diary/Movie
  1. ホーム
  2. Diary
  3. 【感想】クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者を観た

数億年ぶりにクレしん映画を劇場で観た

久しぶりに劇場でクレしん映画を劇場で観ました。最後に劇場で見たのはB級グルメサバイバルかな。
予告で観た段階では良くも悪くも子供向けかな…って印象だったし、それとなく展開も予想できる感じかなとおもったのですが、実際に観たら予告で観た印象よりも数億倍良かったです…!!

アイキャッチ画像は特に関係ないですが、映画観に行った後に食べた小籠包です。おいしい

感想

  • ポスター観たときにテーマが絵ということもあってから色の使い方がすごくきれいだな…と思ったら道中の背景描写も差し色にマゼンタを混ぜたり、雲の色彩に彩度高い色を使ったりと、過去のしんちゃん作品では使っていないような表現をしていたのが個人的に感激だった
  • 序盤でのラクガキングダム内でのやり取りとアバンタイトル(オープニング?)が交互に入れ替わる演出を観たときに、今年のクレしん映画は何か違うかもと感じたら大当たりだった。アバンのスタッフクレジットと共に実際の子どもたちが描いた絵が動き出す演出に色々心動かされる
  • ラクガキキングダムでクーデターが発生→ラクガキキングダムを救えるのは自由に落書きをする勇者しかいない→しんちゃんが描いた絵を具現化するクレヨンを手にする→具現化したキャラ(偽ななこお姉さん、ブリーフ、ぶりぶりざえもん)と共に救うといった流れ…ですが春日部に戻ってから敵を避けつつ人を救う展開になってからが本番だった
  • 春日部の人を救う展開になってから、クレヨンの残量が少ない状態になり、救われた人々もしんちゃんに対して早くなんとかしろと詰め寄る描写の生々しさが印象的だった。しんちゃんに対して詰め寄る市民に対して庇うみさえの姿に救われた気分になる
  • しんちゃんが作った偽ななこお姉さんがしんちゃんの理想とは程遠い姿ではあり、「しんちゃん好きよ」しか言わないけど、崖から落ちそうになったしんちゃんを救ったりひたすらビワの皮を剥いてあげたりと献身的なところ色々積み重なってた分、終盤でしんちゃんを守ろうと雨の中でも駆け込む(具現化されたキャラは水に当たると消えてしまう)姿に泣いてしまう。確か原作でも偽ななこの話あった気がするんだけどそこから話の元ネタなのかな
  • 序盤で山梨付近に飛ばされ、落書きで具現化したキャラと相模湖付近にたどり着くセリフ無しの描写が良かった。ちょっとしたロードムービー観ている気分。クールなユーマくんと出会ってから相模湖駅→新越谷→春日部に電車で移動するシーンの背景描写がリアルだった。行ったことある身としては、新越谷が出てきたの感動します
  • しんちゃんがサトーココノカドーの人と救おうとする一方で、敵側につこうと裏切ろうとしたぶりぶりざえもんが僅かながらのクレヨンの残骸をこっそりユーマくんに渡すシーン(ぶりぶりざえもんらしい渡し方でクレヨンを渡す)が大変良い
  • その後、ロープに縛り付けられたぶりぶりざえもんが為す術もなく、雨に打たれ消滅(消滅するときの描写ないのも良い)→消えた姿のぶりぶりざえもんがしんちゃんと対峙するときに薄暗かった背景描写から色彩が広がる(おそらくしんちゃんの心象表現)中で行われるしんちゃんとぶりぶりざえもんの会話で泣いてしまうし、水たまりの中に映るぶりぶりざえもんの描写も号泣ポイントだった
  • 偽ななこやぶりぶりざえもんを喪ったしんちゃんが誰ともお別れしたくないとライン引きを使ってでっかいぶりぶりざえもんを描こうとする→それに気づいたユーマが街から逃げようとする人々に説教→人々がしんちゃんと協力して絵を完成させようとする流れが熱かった。その、しんちゃん映画って基本格闘とかをせずに解決する(オトナ帝国の階段登るシーン)感じが良くて、今回のそれが1つのデカイ絵を完成させることなんだなあって気づいた。
  • 、ライン引きの石灰があとちょっとのとこで足りず、それをブリーフを伸ばして繋げて絵が完成→ブリーフがフェードアウトするという流れも素晴らしかった。しんちゃんが具現化したキャラがそれぞれ別々の消え方をするのがすごく自然な流れだった。誰かの受け売りではあるけれど、ゴムが伸びるという特性を上手く活用しているなあと感じてしまう
  • ベタではあるけど具現化したデカイぶりぶりざえもんに声援を送るシーンとか好き。
  • 序盤で日曜に食事すると約束したななこお姉さんが映画のラストできちんと回収されるし、道中のしんちゃんのモチベーションの一因となっていたのが良かった。ラストのやり取りで救いのヒーローということでブリーフや偽ななこやぶりぶりざえもんの絵を飾っていたのが涙出る
  • 今回はギャグ寄りではあるけれど、描くべき部分はシリアスに描いていたり、ちょい大人向けな描写(モブが詰め寄るシーンとか特に)があったりと、総合的には幅広い世代向けではあるなあと思った。
  • 自分は大人が描く子供が描いたかのような絵が苦手(ドラマとかで使われる感じの、何が言いたいかがわかってしまう感じの絵)なんだけど、実際にリアルの子供が描いた絵が使われているのが魅力的だった…
  • 予告での印象とは別にいい意味で裏切られたなあと思ってしまった分、評判を観る前に自分で確かめられて良かったなあと思った