【映画】竜とそばかすの姫を観た

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3年ぶりの新作よ

観ました。地元ではレイトショーがやらなくなってしまったため、仕事後、即映画館に直行し観ました。
久しぶりにコロナ前の映画館並みに映画館の席が埋まっていたなあという印象でした。
東京で緊急事態宣言が出たあとだったので、もしかしたら公開延期の可能性もありそうかなあと思ったけどそうでもなかったので良かったです。

公開前に感じたのはサマーウォーズの仮想世界を更にスケールアップさせたような、今だからこそできる表現に挑戦しているのかなあと感じました。あと英題が「Belle」なあたり、最初からアカデミー賞や世界に向けて意識しているのかなあと感じました。
何となくこのあたりは、「未来のミライ」がアカデミー賞ノミネートされたことをきっかけなのか日本にフォーカスというよりよりかは世界に向けた感じで売っていくのかなあと思ってしまったり。
「ベル」のキャラデザもアナ雪のキャラデザした人を起用したりと、日本人寄りにさせ過ぎない意識を感じたり。

感想

全体のテーマとしては「庇護欲」とか「人の表裏」にフォーカスを当てているのかなあと考察したり。
あと今作は「美女と野獣」をリスペしているシーンがあったり

ストーリー

初見だと「詰め込みすぎ」な印象を持ってしまったり。現実世界での人間関係と「U」の世界を行き来している中で、現実世界での出来事(どちらかというと人間関係)を追うのにちょっと必死だった記憶があったり。
この人たち接点無いのかなと思ったら後半になって「あ、世間話する程度には接点あるんだ」と気付かされたり、意図的なのかわからないですが、全体としてはしょっている印象は持ってしまいました。
ストーリーとしては子供助けたことで命を喪った母親がなぜ知らない子供を守ろうとしたときの心境を、「U」の世界に現れた「竜」を通して知るようになるといった感じだったのかなあと後から感じたり。
全体としては予告で思ってた以上に現実のパートが長く、仮想世界「U」の比率が思ったより少なった印象です。

「竜」の存在を特定しようとするシーンは意外と後半に差し掛かったのが驚きで、それまでのシーンで主人公の現実世界での出来事が比率として多かった印象です。
なんとなくこのあたりも「人の表裏」にフォーカスを当てていたりと結論出す上での必要な要素だなあと思ったり。

世界観

「U」の世界はすごく好きだし、サマーウォーズの「OZ」の世界をから更にパワーアップさせたような印象でした。このあたりはサマウォをリアタイした身としては涙が出そうになるポイントでした。ネットの世界の進化を肉眼で観ているような気分でした。OZがかつてのアメーバピグやSNSだとしたら、UはVRChatを進化させたものなのかなあと感じたり。

ネットの世界といえど、世界に入ると現実世界となんら変わらない感じが「U」の世界の特徴なのかなあと思いました。

竜が住む城のシーンでわざと版ズレしたような演出があったり、城のデザインが美女と野獣を意識しているのかなあという思ったり。

その他

  • 警察が存在しない「U」の世界で警察役を自称して担っている集団がいるのはなんとなく今のインターネッツに通ずるなあと感じたり
  • 主人公の友達による批判されても褒められている人がいるからいいじゃんみたいな主人公に対して擁護するセリフを吐いていた気がしますがなんとなく、このあたりは未来のミライ公開時に観た評価をおもだしてしまったり
  • 竜が引き連れるAIや主人公の友達のアバターが印象的なデザインだなあと感じたり
  • ベルを最初にフォローしたクリオネのアバターが後半に繋がっていたりするあたりは良かったなあと感じました。竜の弟のアバターが竜の居場所に導いたんだなあとあとになってそれとなくわかるのは良いなあと感じたり。
  • 竜の本体である少年は完全に細田監督の性癖だな~~~~と思って感じたり