観ました。前作の公開から3年経ったんですね。ボス・ベイビー公開当時に続編決定!!!!な情報を観て、フォロワーと六本木の舞台挨拶込で鑑賞した思い出です。
金ローでも10年ぶりにドリワ映画が放送されることになって、ドリワ映画に対する待遇が良くなっていくことを感じていますわ。
余談ですが、つい先日、情報が解禁された「The Bad Guys」も日本公開されるといいですね、、
ちなみに前作の感想はこちらです。なんだかんだボスべ公開当時からサイトやってたんだなあ、、、
あと、前作の作品のテーマについて語る記事もあります。こちらは検索からのアクセスが結構多かったりする。
感想
全体のこととか
前作のボス・ベイビーに出てきたアイテムやシーンがふんだんに出てきます。それ故に前作で出てきた要素が時間経過により問題提起と化すという、ボス・ベイビーの続編だからこそできることがストーリーに盛り込まれていたのが満足度高かったです。
そういう意味では、今作を楽しむには前作の履修が必須だと感じたり。
ストーリー
大人になったティムとボス・ベイビーが時間経過により、疎遠になった前提で映画が始まり、どう畳んでいくかといううまくまとまっていました。疎遠になったというシーンも、前作のラストシーンでティムがボス・ベイビーにあてたレポート(一緒に年ととっていこうというという内容)の約束を果たせず(結婚式に行けなかったり、卒業式に行けなかったり)というお互いが大人に行くにつれ発生する期待からのズレをどうやり直すかというのが今作の問題提起でであり、ある意味?大人向けなテーマであるなあと感じました。
敵側も勧善懲悪という形で片付けるわけではなく、「やり直す」という形で収束するというのがすごくきれいな終わり方でした。
少し記述したように、テーマは「やり直す」であり、一方で、ティムの娘の成長を支える父親としてのティムが観られたり、時間経過による問題提起と展開のたたみ方がドリワらしいエンタメ込で鑑賞できたのが良かったです。
伏線についても細かく、序盤で出てきたメントスコーラのシーンが終盤になって重要なファクターとなったり、
ティムの空想癖があるが故にクリエイティブ思考な大人になっている一方で、娘のティムはボス・ベイビーに憧れを持つ、現実主義な思考で勉学に勤しんだりと各々のキャラクターが程よく際立っていたり。
今回の新キャラであるボスレディもついては意外と際立ったところはなく、司令塔という役割のためかそこまで主張しませんでしたが、終盤にティムの娘とボスレディで共闘する出番があったので完全にいらない子という存在ではなかったです
ヴィランのこととか
ヴィランは両親から過度な英才教育を受けた赤ちゃんであり、トップ故に孤独という、ある意味ボス・ベイビーの対比となる存在でした。
赤ちゃん時代に愛を受けられなかったことをキッカケに家を出て子どもに英才教育を施して親が要らない社会を作ろうという、愛を受けられなかった故の狂いを見せつけるのがドリワらしさを感じたり。前作のボス・ベイビーのヴィランもそうでしたが、勧善懲悪ではなく、改心という形で終わるのも見てて満足度が高かったです。
前作から引き継がれた細かいネタとか
- 自転車(ボス・ベイビーが登場するとき、自転車を蹴るシーンをまんま引き継いでいて感動する)
- ティムのおもちゃとか(ウィジーとかおもちゃのピースとか)
- レポート
- 写真(前作で撮った写真がそのまま家のなかにあったり)
- 家(ティムの家をそのままティムの家族が使っており、娘の部屋がかつてのティムの部屋だったり)
- ティムのベッド(ティムは大人になっても屋根裏でティムのベッドを使ったり)
- 前作で出てきた赤ちゃんが成長して、市長になってたり、警察官になってたりという部分も前作の視聴者からすると地味に感動ポイント
- ベイビー社を抜け、ミルクを飲まなくなったボス・ベイビーがかつての記憶をなくしたが、再びベイビー社にミッションとして戻るようになったときに思い出すシーンが一番うるっときてしまったかもしれない。ベイビー社に着地するヒーローっぽいポーズもきちんと受け継いでいたりと細かいところで感動ポイントが多い