残念ながらディズニープラス行き
私ときどきレッサーパンダの配信がディズニープラスで始まりました。元々は映画館で上映予定だったけど残念ながら配信行き…ソウルフルワールドのときもそうでしたが、映画館で宣伝した挙げ句、ディズニープラスで独占配信は流石におこの様子ですね。
感想
テーマとか
主人公が言及しているから言わずもがなですが、自分の中の怪物(本能)とうまく付き合っていくことかなと。
親からの期待や過干渉と、自分のやりたいことの板挟みに合う中で自我に目覚めていく…という誰もが起こりうるテーマかなと感じたり。
主人公の年齢も13歳の中学生と、世界が広がっていく中で親との期待や羨望がズレへとなっていくのを追体験している感じでした。
ストーリー
話としてはすごくシンプルで、レッサーパンダになってしまったものの、儀式が行われるまでの間、コンサートのためにレッサーパンダで金稼ぎしている間に自分とは何かに気づいていく…といった内容でした。
世界観としては家庭環境と学校環境なので、すごくわかりやすいなと感じたり。
過干渉の母親も、その母親からの期待に応えるべく生きてきたと思わえる言動があったりと、主人公は一族が受け継いできた能力?に対してどう立ち向かっていくのかというのがこの作品の肝だと感じたり。
アート的な部分
個人的に着目したいのがアート的な部分で、遠景に淡いピンクがかかったり、トロントのCNタワー(と思われる)のバックに三日月がかかったりと、どこかセーラームーンを思われる世界観を感じました。
自分もそこまでセーラームーンは知らないですが、これまでにPIXARが目指してきたリアル志向というよりかは、中学生女子から観た世界観?の心象風景なものを感じたり。
若々しさを感じるポップなステッカーや、たまごっちを思わせるドット絵風のゲーム、文房具、ぬいぐるみなど、どこか懐かしさを感じる小物で充実していた印象です。
というのも、年代が2002年と、絶妙にアラサーに刺さるような時代設定なのも一部の年代には刺さってしまう。
スマホではないけど、NOKIAのガラケーだったり、使っている小道具のひとつひとつが懐かしく思える作り。
主人公のつかっているノートに夢追いウサギのシールが貼ってあったり、地味なPIXARネタが仕込まれています。
演出とか
どこどなく漫画チックな表現だったり、主人公が絵を描いて汚い表情に一瞬で様変わりするシーンなど、共感はしつつもどこか笑えてしまう演出でした。
テンポが良いので、映画館だったら笑い声とか聞こえたんだろうなあと思ってしまう。