ひたすら映画感想を書きたい
箱の中の羊
是枝監督の最新作ということで観に行きました。
前回の「怪物」を機内上映でみてそれからその作品の良さが呪いのように舞っていたので自分の中でも数少ない邦画を観るチャンスではあるなーと思いました。
内容としては子供を喪った夫婦にアンドロイドの子供が引き渡されるというので、夫婦側としてはアンドロイドとの子供とどう向き合って行くとか、一方でアンドロイドの子供側はアンドロイドの子供だけでコミュニティがいつの間にかできたりという形でストーリーが進行していく感じの内容でした。
内容的にSF色はあまり色濃くはないが、子供は親の知らないところで関係を増やしていくところとか、親以外のところから影響を受けて何かを感じ取っていくところとかは是枝監督の作品をいくつか見ている中でよく描かれる「少年の成長」描写が見られてよかったし、その描き方もいい意味でふんわりとしていてよかったです。
終わり方としてはアンドロイドの子どもたちだけで住もうとする結果で、ある意味児童文学みたいな終わり方ではあるので、そのあたりに対してのツッコミはある(ロケーション上厳しくない?と思った)が、夫婦の変化とアンドロイドの子どもの変化がそれぞれ行き着く先として描かれていたので個人的には結構好きな作品でした。
作品中盤で出てきた青年が「怪物」で出てきた星川くんという幼気のある子供だったので後から知ってびっくりした
GOAT
待ち望んでいたソニピクのアニメ…でしたが残念ながらビデオスルーに。とはいえ吹替版もあるので良かった。
全体的な流れとしては結構カンフー・パンダっぽいというか、バスケは好きだがプロではないヤギがプロのバスケチームに加入するが、それぞれ個性がありすぎて問題のあるようなチームで、リーダー格のジェットは技術は高いものの、スタンドプレーが激しくて…なチームの成長物語でした。
こう、大きな流れとしてはバスケの試合を通して優勝を目指していく感じですが、カンフー・パンダと違うところはあくまでも競技スポーツなのでシリアスすぎないところとかで、試合のシーンとかも激しいながらもきちんと視線誘導はかなりしっかりしているので激しい動きのあるシーンでも何が起きているのかははっきり楽しめました
最初、敵かと思ったトカゲのモードが味方側でかなり不思議ちゃんなタイプではるが、その破天荒なタイプが個人的にはかなり良かったですけど、終盤になって契約上チームを取り返すあたり、常識的な部分も持っているので色々と秘めてるキャラだなーと思いました
おとなしそうなコーチが急に覚醒して鬼コーチになるなど、テンポもいいのでこういう作品こそスクリーンで観たかった…!!と思った
ブルーイin シネマ みちしるべ
ブルーイの未公開エピソード(といっても中編くらいの長さ)を楽しんできました。
原題だとThe Signという話でを吹替で観られたのは良かった。
子供たちの将来を考えて家を引っ越そうとする中、パパの兄弟が結婚するが花嫁が逃げてしまい、ママと子どもたちが追いかける…という内容
ドライブで追いかける中、子どもたちがトイレに行きたがったり、飲み物をこぼしたりするがそれらのトラブルが花嫁を探すヒントになったりとするのとその場だけでの結果で判断をしないというなかなか深いテーマ性の中で花嫁を見つけるという内容だったので子供向けながらよく考えられたストーリーで侮れなかったです
色々と細かい伏線で、最終的に家が売られずになったのと、パパの考えの変化で家を売る看板を外すということにつながるのでなかなかすごい話であると思いました。
ちなみにおまけで公開されたエピソードはパパの抱っこ紐にビンゴが入ってパパが擬似妊娠と疑似出産を体験するというとんでもない内容でした。構図が妊婦のそれで結構強烈でした
マイケル
マイケルの幼少期(ジャクソンズ5)から一人の歌手へとなる話
マイケルの父親が最初期に兄弟をプロデュースしたものの、マイケルの独立に対して否定的だったので結構露悪的には描かれているので大丈夫かなと思ったが、映画の関係者にジャクソン家がいるのでまあいいかと思った。
作品の後半では特に触れないがネバーランドへの執着や慈善団体の寄付や子供じみたおもちゃが好きだったりと、子供に好かれる要素も持ち合わせるが、何かどこか子供時代に喪ったものを埋め合わせるような感じの趣味がどこか異様に思えてしまったので、ある意味幼少期から芸能界に触れた大人の末路なのかなと思った。
最終的にロンドンツアーで終わりとなるが撮影方法とかも不思議で実際のライブをあたかも観ているかのような光景なのでそういう意味ではドキュメンタリーなのかドラマなのかの境目が曖昧になるような映画でした。
ケロロ
大筋(敵側がケロロを観察していく中で地球のカルチャーがなんだかんだ好きになっていき、それらを作戦として使っていく)というバックグラウンドは良かったが、監督ならではなネタが多く、監督が担当してきた実写作品だとかがゲスト出演するという部分が自分の中ではかなりノイズでした。
ケロロとかのキャラの喋り方とか解釈についてもちょっと違和感はあるなあとは思いましたが、今思いだすとアニメやっていたときの終盤のだんだんキャラがブレブレになっていくときの感じを思い出したが、それらのキャラの喋り方や立ち振舞よりも、過剰なパロディと監督作品とのコラボがノイズすぎて色々と作品を評価しようにもしづらい感じではあった。
パロディでもやり方というか、それっぽく思わせる感じが一番キレイだとは思うが、ある意味企業コラボみたいな感じのパロディだったので、そのあたりも普段のケロロでやるときのパロディとは少し毛色が異なるなあと思ってしまった。
そのパロディも、レベルファイブだったりが協力しているのである意味公式お墨付きのパロディではあるので、その手のパロディかーとクレジットで思いました。
当時の担当していた声優さんがほぼ出ているので、そのあたりは久しぶりにそれらのキャラの声を楽しめたのは良かったが、自分の中では監督が担当した作品が脈絡もなく出てくるところで、作品としての良さ云々よりも関係者や企業にウケるような作品になっていてそのあたりの内輪ノリのサムさを感じざるを得なかった。
このあたりは許与できる、できないとかは人によってグラデーションはかなり違うのだろうけど監督の作品を知らない身でかつケロロを元々観ていた人からすると大分きつかったし、この監督の暴走はともかく、それらで進行OKにした関係者に対しても「なぜ…?」と思ってしまった
ケロロの映画化については嬉しいが、何か無理やり売り出そうとする感じをなんとなく感じているのでかつて高校生のときにリアルタイムでケロロのアニメを観ていた自分としては無理にやらないでくれ…と思ってしまった。
この映画をかつてリアルタイムでハマっていたときの、高校生の自分が観たらどう思うんだろうとか色々と考えてしまった
私はフランケルダ
物語を描きたがる少女が架空の魔物の世界に行って空想の世界を救おうとする話
設定的に人間の空想やらが存在意義となっているため、空想や悪夢を観られなくなると存在できなくなってしまうという彼らの存在する理由が結構脆い設定なのでそのあたりのツッコミはありましたが、自分の運命は自分で開くとか、自分で物語を紡ぐことの大切さとかは詰まっているので楽しめました。
ラストの終わり方の加速の仕方が潔いものがあってよくて、道中の敵側のミュージカルのシーンで手書きのアニメーションがあったのが美術的には良かったので、主人公サイドよりも敵サイドのヴィジュアルや美術が個人的に刺さりました
それいけアンパンマンパンタンと約束の星
6月の中ではベストの映画です
パンタンというジジイがかつての旅人と約束した星を見に行く…という話。
かつてパンタンが子供時代にその旅人とその星を観に行こうとするが、パンタンが足を引っ張ったせいで星を見ずに終わってしまったが、再度パンタンがジジイになってからそのチャンスが到来したため、再びその星を見に行こうとするが、パンタンがばいきんまんが開発したガスを浴びて子供になってしまうという展開に。
よくよく考えたらパンタンが子供である必要がストーリー上あったのかは微妙だったが、腰の調子はよくなっていたみたいなので身体能力は良くなっていたのだろうという解釈。
なんとなく予告編で観ていた感じだと、展開上約束を果たせずに終わる→周りの人物が「約束を守ろうとすることが大切」と過程を評価する…という感じかなと思ったら、テーマ的には約束を守るという結果をかなり重視しているので、なかなかすげぇなと思った。
かつて子供だったパンタンとその父親が配達の仕事をしていたが、その仕事の中での人物との出会いが、旅の道中の手助けをしてくれたりと人生を歩んでいく上で誰かに助けられるという要素がそれとなく込められていたり、飛行機が壊れて悲しむパンタンに対してアンパンマンがパンを差し出すところで妙にほろりと来てしまった。アンパンを差し出すという直接的な解決方法にならないにしろ、元気を出そうという姿勢にやなせたかしが思い描くヒーロー像を感じ取ってしまって妙にウルっときてしまった。
あとアンパンマンで一瞬カッコいいと思ったシーンが、マントが破れて飛べなくなったアンパンマンが猛ダッシュした後にジャンプする瞬間的なシーンが素直にかっこよくて後ろにいたお母さんも「カッコよかったねー」と言っていました。わかる。
星を見に行くという湖に行くが、かつて約束した旅人のニャックルも老いた姿ではあるものの、約束通り来てくれて、かつてニャックルが観たかったものを一緒に二人で観るというブロマンス感じる内容で、いいシーンながらも「アンパンマンでブロマンスを?????」と少し邪な気持ちが芽生えてしまった。
そのときに演出という形で子供の姿のパンタンとかつての若かりし頃のニャックルが横並びになるシーンがあって、時を超えて約束を果たす演出もいい意味で憎かったです。
それでハッピーエンドでもかなり満足だったのですが、エンディングで、パンタンの顔アイコンがついた飛行機にニャックルの顔アイコンも追加されてて「えぇ!?」ってなってしまった。
その場だけてまたお互いの人生を歩むのかと思ったら、そこまで仲睦まじくなっていたのか…と思ってしまった
スーパーガール
愛犬のクリプトの危機をきっかけに敵から解毒剤を奪還しようとする話
等身大のヒーローなのか、あまりヒーロー気質ではないので、解毒剤を持っている男への復讐をしようとする女の子にもなかなか応じなかったりするが、女の子との出会いなどでヒーローとして成長して行く話
付き人の女の子も非力的なタイプかと思ったら牢屋の看守を倒して牢屋から逃げるなどアサシンみたいな行動を取ったのでいつの間に…?と思ってしまった
スーパーガールの覚醒時とそうでないときで波が激しいので、覚醒シーンはアクションとしては楽しいが、展開としては捻りがない感じになってしまうので、動いていないときのグダグダさから動いたときの激しさに切り替わるまでが少し退屈であったかも…と思った
